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百日咳の流行が継続しています!
■百日咳とは?
- 百日咳は、百日咳菌(Bordetella pertussis)による感染症です。
- 主に咳・くしゃみ・会話などにより生じた飛沫や、接触により感染します。
- 潜伏期間は7~20日です。
- 症状としては、初めに風邪症状がでた後に、持続的な咳が出ます。発熱はないか、あっても微熱程度です。激しい咳は次第に減り、症状が出始めてから2~3カ月で回復します。
- 治療は、抗菌薬や咳症状に対する薬で行います。
- 1歳以下の乳児、特に生後6か月以下では無呼吸発作など重症化し、まれに死に至ることもあります。
■ワクチンはあるの?
- 百日咳は、予防接種法に基づく定期接種が行われており、生後2か月から90か月までに4回接種します。定期接種は無料で行うことができます。
- 百日咳は、ワクチン未接種もしくは3回接種が完了していない6か月未満の乳児で重症化しやすいため、生後2か月を迎えたら速やかに5種混合ワクチンを接種しましょう。
■気を付けることは?
- 今後、学童期以降の小児を中心に、国内での報告数が増加していく可能性があります。大人も含め、乳児や妊婦が周辺にいる方で、咳が持続する場合は、医療機関の受診や、こまめな手洗いやマスクの着用、咳エチケットなど、基本的な感染対策を心がけましょう。
- 学校保健安全法で、百日咳は学校において予防すべき感染症とされており、特有の咳が消失するまで、または5日間の適正な抗菌薬による治療が終了するまでは出席停止となります。
- 抗菌薬が効かない、または効きにくくなる百日咳菌の検出が国内で確認されています。(小児感染症学会 予防接種・感染症対策委員会「百日咳患者数の増加およびマクロライド耐性株の分離頻度増加について」)
■京都府内の状況は?
- 京都府内の百日咳報告数は、2019年に増加した後、2020年以降低く推移しましたが、2023年に再び増加に転じました。2025年は6月15日までで累計533件と、すべての症例を報告するようになった2018年以降、報告数が最も多かった2019年の年間の報告数(255件)をすでに上回り、過去最多となっています。

- 週別の報告数は、第17週が56件と最も多く、以降も毎週約30~40件程度で推移しています。
- 年齢群別にみると、7~12歳の報告が45%と最も多く、次に13~15歳が多く、7~15歳が全体の約3分の2を占めています。


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