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更新日:2021年6月2日

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中東呼吸器症候群(MERS)

MERSとは

中東呼吸器症候群(MERS)は、2012年に初めて確認された感染症で、主に中東地域を中心に患者が報告されています。

症状

主な症状は、発熱、せき、息切れなどで、下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。MERSに感染しても、症状が現われない人や、軽症の人もいますが、高齢の方や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患のある人で重症化する傾向があります。

感染経路

感染経路は正確には判明していませんが、これまで患者から分離されたウイルスを解析した結果、中東のヒトコブラクダが感染源動物の1つであると考えられています。
また、患者の中には動物との接触歴がない人も含まれており、家族間や医療機関における患者間、患者-医療従事者間など、濃厚接触者間での感染も報告されています。

ただし、季節性インフルエンザのように、次々にヒトからヒトへ感染することはなく、感染予防対策の実施が不十分な医療機関等において、限定的なヒト―ヒト感染が生じていると考えられています。

詳しい情報

詳しくは厚生労働省のホームページなどを御覧ください。