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更新日:2025年8月8日

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結核予防について

9月24日~9月30日 結核・呼吸器感染症予防週間

 毎年9月24日から9月30日は結核・呼吸器感染症予防週間です。

 呼吸器感染症にはいままでに世界でパンデミックをおこした病気―スペインかぜ、アジアかぜ、香港かぜ、SARS、新型インフ ルエンザ、MERS、新型コロナウイルス感染症等があります。結核もこの呼吸器感染症の一種です。

 結核は過去の病気と思われがちですが、毎年全国で約1万人が発病、約1,500人が死亡しており、まだまだ身近な病気です。

 結核は、結核菌によって主に肺に炎症が起こる感染症です。

 結核の発病を予防するためには、健康的な生活により免疫力を高めることが大切です。

 また、結核の感染を広げないためには、年1回胸部レントゲン検査の受診や風邪の様な症状がある時は早めに医療機関を受診して早期発見することが大切です。

 この機会に、結核の正しい知識を身につけ、予防する事で、ご自身と周りの皆さんの体を守りましょう。

結核とは

 結核は、結核菌によって主に肺に炎症が起こる感染症です。

 結核は結核菌の混じった咳やくしゃみのしぶきを周りの人が吸うことで感染します。感染しても多くの場合は免疫力で抑え込まれますが、免疫力が低下している場合等は発病します。

「感染」と「発病」の違い

 「感染」とは、吸い込んだ結核菌が肺の奥に定着する状態のことです。感染しただけでは症状は出ず、胸部レントゲン検査でも影は写りません。

 「発病」とは、結核菌が体の中で増えて、病気を引き起こした状態のことです。

 結核に感染しても発病するのは10人中1〜2人で、体の免疫力が結核菌を抑えられない場合に、菌が増殖して発病します。

 また、結核を発病しても、咳や痰の中に結核菌が含まれていなければ、周りの人に感染させることはありません。

結核の症状

 結核の初期症状は、咳や痰、発熱、体重減少、食欲低下、体がだるいなど風邪の様な症状によく似ています。これらの症状が 2週間以上続くときには、必ず医師の診察を受けてください。

 高齢の方は、咳や発熱などの症状が出にくい場合もある為、いつもと少し様子が違う時は、結核も疑って医療機関を受診してください。

結核の予防方法

  1. 食事・睡眠を十分に取り、適度な運動をするなど規則正しい生活で免疫力を高めましょう。
     
  2. 年1回は、職場健診や住民健診などで胸部レントゲン検査を受けましょう。胸部レントゲン検査では、結核の影を発見することができるので、早期治療につなげることができます。(65歳以上の方は年1回、結核の定期健康診断を受けることが感染症法で定められています。必ず受けるようにしましょう。)

3.乳幼児は結核の発病を予防するため、生後1歳までにBCG接種をしましょう。
(詳しくはお住まいの市町にお問い合わせください)

4.咳や痰など結核を疑う症状が2週間以上続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

結核の治療

 結核は薬をきちんと飲めば治る病気です。治療の中心は、3~4種類の薬を6~9か月間毎日きちんと飲むことです。しかし、服薬を勝手に中断したり、不規則な服薬をすると、薬の効かない結核菌(耐性菌)が増えて、治療が難しくなります。そのため、決められた期間中、毎日きちんと飲むことが大切です。

 また、咳や痰に結核菌が含まれる場合は、周囲の方に感染を拡げる恐れがあるため、菌が出なくなるまで結核病床への入院が必要になります。菌が出なくなれば、通院の治療となります。

 保健所は内服が終了するまでサポートをします。

南丹保健所管内(亀岡市・南丹市・京丹波町)の結核発生状況

 南丹保健所管内では、令和6年に12人が結核を発病しています。そのうち、約9割が70歳以上の高齢者です。

結核統計

 

 ※ 罹患率:人口10万人あたりの1年間に新たに結核と診断された人数

潜在性結核患者:結核菌に感染しているが発病していない患者のこと

 

関連リンク

結核の常識 (公益財団法人結核予防会ホームページ)

結核Q&A (公益財団法人結核予防会ホームページ)

 

お問い合わせ先

南丹保健所 保健課 感染症・難病係

TEL 0771-62-2979

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南丹広域振興局健康福祉部 南丹保健所

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ファックス:0771-63-0609

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