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京都府と京都府立医科大付属病院、京都大医学部付属病院などは22日、両病院に入院する子どもや付き添う家族が滞在できる施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス京都」を開設するための資金への寄付が目標額8億円を達成したと発表した。施設は両病院の近隣にある寺院跡地に建設し、2026年中の完成を目指す。2病院の共同利用は全国初だという。
募金は24年2月に開始。開設資金8億円のうち、施設を整備・運営する財団法人と京都府や両病院などで構成する募金委員会が各4億円を目標に寄付を募っていた。25年3月末時点でいずれも4億円を達成。募金委員会には1922件(企業・団体232件、個人1690件)の寄付が寄せられた。
施設は地上3階建てで、延べ床面積は1200平方メートル。ベッドルーム18室と共有ペース(リビング、ダイニング、キッチン、図書館など)を備える。子どもは無料、家族は1人1日1000円で利用できる。土地は真宗大谷派が京都公立大学法人に無償で提供した。
京都府庁で会見した西脇隆俊知事は「寄付者との信頼関係を大切に建設計画を具体化し、子どもや家族に笑顔を届けられるように力を尽くす」と強調。京都府立医科大付属病院の佐和貞治病院長は「一日も早く開設できるよう地域の力を結集して取り組む」と決意を表明し、京都大医学部付属病院の高折晃史病院長は「2病院が連携し、小児医療の充実につなげたい」と意欲を示した。(了)
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